連続シンポジウム「NHKと放送メディアのこれから」
第1回
フジテレビ問題からテレビの未来を考える
タレントのトラブルに端を発したフジテレビ問題は、メディア企業の人権意識、男性中心の負の側面をあぶり出し、経営にまで深刻な影響を与える事態を生んだ。3月末に公表された第三者委員会報告書での指摘を踏まえ、この問題がなぜ起きたのか、なぜ危機対応を誤ったのか、これからどうすべきかを議論し、テレビが生き残るためには何が必要なのかを考える。
第1部ではテレビ東京出身の田淵俊彦・桜美林大学芸術学群教授がこの問題に関して講
演する。第2部では、砂川浩慶・立教大学社会学部教授を司会に、田淵氏、フジテレビ出身の大島新・東京工芸大学芸術学部教授、元テレビ番組ディレクターの村井明日香・昭和女子大学人間社会学部准教授をパネリストに議論を深め、テレビの未来を考える。
〈講演者〉
田淵俊彦氏(桜美林大学芸術学群ビジュアル・アーツ専修教授)
〈パネリスト〉
大島新氏(東京工芸大学芸術学部映像学科教授)
村井明日香氏(昭和女子大学人間社会学部准教授)
砂川浩慶氏(兼司会・立教大学社会学部長・メディア社会学科教授)
〈日時〉2025年5月25日14:00〜17:00(13:30開場)
〈会場〉立教大学池袋キャンパス5号館5121教室(資料代500円)
〈主催〉立教大学社会学部メディア社会学科・砂川ゼミ/市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会
(問い合わせ先)小滝一志090-8056-4161/長井暁090-4050-5019
〈共催〉日本ジャーナリスト会議(JCJ)/NHKとメディアの今を考える会/放送を語る会/市民社会フォーラム/あけび書房
〈講演者プロフィール〉
田淵俊彦氏
桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修教授 1964年兵庫県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京に入社。世界各地の秘境を訪ねるドキュメンタリー、「連合赤軍」「高齢初犯」「ストーカー加害者」をテーマにした社会派ドキュメンタリーのほか、ドラマのプロデュースも手掛ける。著書に『混沌時代の新・テレビ論』(ポプラ新書)、『弱者の勝利学 不利な条件を強みに変える“テレ東流”逆転発想の秘密』(方丈社)など。
〈パネリストプロフィール〉
大島新氏
東京工芸大学芸術学部映像学科教授 1995年 早稲田大学卒業後、フジテレビに勤務。1999年フリーとなり、MBS「情熱大陸」、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」など数多くの番組を演出・プロデュース。2009年映像製作会社ネツゲンを設立。映画監督作品に『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』など。著書に『ドキュメンタリーの舞台裏』(文藝春秋)。
村井明日香氏
昭和女子大学人間社会学部准教授。博士(情報科学)。テレビ番組のディレクターを経て2023年より現職。専門は、メディア論、メディア・リテラシー教育。主な演出番組に、「ザ・ノンフィクション〜青春YELL!花の中学生応援団3000日」(フジテレビ)、「テレメンタリー2013 もう一つの学校『はじめ塾』」(テレビ朝日)など。
砂川浩慶氏
立教大学社会学部長・メディア社会学科教授。研究テーマは、放送を中心とするメディア産業、メディア政策・法制度、ジャーナリズム論、コンテンツ流通など。著書に『安倍官邸とテレビ』『放送法を読みとく』など。