珊瑚ガムラン曼荼羅

Fri, 24 Oct, 2025 at 07:00 pm

珊瑚ガムラン曼荼羅

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Fri, 24 Oct, 2025 at 07:00 pm

トーキョーコンサーツ・ラボ

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Fri, 24 Oct, 2025 at 07:00 pm (JST)

トーキョーコンサーツ・ラボ

東京都新宿区西早稲田2丁目3−17, Shinjuku, Japan

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About the event

珊瑚ガムラン曼荼羅
珊瑚ガムラン曼荼羅
2025年10月24日(金) 19:00 開演(18:30開場)
トーキョーコンサーツ・ラボ
3,000円(前売予約) 3.500円(当日)
https://peatix.com/event/4510608

【出演】パラグナ・グループ (ガムラン)
【演目】藤枝守・作曲作品「珊瑚ガムラン曼荼羅」
 ・組曲「ガムラン曼荼羅 III 」(2025,新作初演)      
 ・音響作品《コーラロリウム〜珊瑚の場所》(2025,新作初演) 
【音響】磯部英彬

【企画】藤枝守
【制作協力】マイルストーン・アートワークス
      喜界島サンゴ礁科学研究所Coral Sound Lab
【協力】総合地球環境学研究所SceNEプロジェクト
【お問い合わせ】マイルストーンアートワークス
     tel: 090-3295-6912 (ナガシマ 12:00-18:00)
     mail: aW5mbyB8IG1pbGVzdG9uZS1hcnQgISBjb20=

【助成】アーツカウンシル東京 

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「珊瑚ガムラン曼荼羅」では、新作となる組曲《ガムラン曼荼羅 III》の演奏と音響作品《コーラロリウム〜珊瑚の場所》とが組み合わされて上演されます。喜界島サンゴ礁科学研究所に保管されているサンゴ骨格のサンプルを水中に沈めたときに、その内部から発生する気泡を水中マイクによって増幅してみると、ゆらぎのある響き聴き出すことができました。そして、そのゆらぎの変容がガムランの律動を想起させ、そのサンゴ骨格の響きとガムランの演奏とを一対の「文様」として織り合わせてみるという構想にいたったのです。
このようなサンゴとガムランとを結びつけるというアイデアには、サンゴ礁が取り巻く風土や海洋文化に対する興味が、その背景にありました。まさに、インドネシアで育まれたガムランの響きや「叩く」という行為と、サンゴ骨格から発生したゆらぎに満ちた律動とのあいだには、なんらかの相関性がみられるかもしれない。このような仮説(思い込み)をもとに、今回の試みでは、サンゴ骨格のなかに封印されたアーカイブとしての生命の積層を音響化した《コーラロリウム〜珊瑚の場所》を多チャンネルによって再生し、その多チャンネルのスピーカーに取り囲まれた領域をガムランのための曼荼羅の舞台に見立て、8つの楽曲から構成された組曲《ガムラン曼荼羅 III》が演奏されます。
最近では、温暖化によって変容する海洋環境の観点からサンゴやサンゴ礁が大きな話題となっています。膨大の時間をかけて地球の表面を覆ってきたサンゴ礁は、多くの生物にとっても生きる場となったのです。そのサンゴの骨格を響きとして蘇らせ、その律動に呼応するガムランの響きを聴いてみたいと思います。みなさまのご来場をお待ちしています。(藤枝守)


喜界島サンゴ礁科学研究所 Coral Sound Lab(サンゴ音響ラボ)
奄美大島の東に隣接する喜界島は、サンゴ礁が隆起した島ですが、「サンゴの聖地」とも呼ばれるほど、サンゴの研究に適しています。2014年に設立された「喜界島サンゴ礁科学研究所」は、日本唯一のサンゴ礁の研究に特化した拠点として、地球規模の気候変動解析や未来予測の研究とともに「KIKAI COLLEGE」を開校して、次世代のサンゴ研究の担い手のための教育の場として活動してきました。
2年ほどまえに特別研究員となった藤枝守は、研究所に保管された多くのサンゴ骨格に対して、水中マイクによる音響収録を開始。そのいくつかの音響ファイルは、総合地球環境学研究所SceNEプロジェクト(リーダー:渡邊剛)の成果として、音響-映像作品やサウンドインスタレーションの素材として使用されています。また、本年度(2015年)からは、研究所に「サンゴ音響ラボ(Coral Sound Lab))が開設され、科学研究費「サンゴ水中音響による芸術表現の実践研究」(25K03769)によってサンゴ骨格やサンゴ礁の音響にフォーカスしたくプロジェクトが進められます。この公演の一部も研究実践の一環となっています。

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<サンゴ骨格音響による作品紹介>
Audio-Visual Work
Coral Patterns no.1 珊瑚文様no.1 2024
Coral Patterns no.2 “UFUYAGUCHI” 珊瑚文様no.2「ウフヤグチ(太谷口)」 2024

炭酸カルシウムを成分とするサンゴ骨格は、サンゴの種類によってさまざまな内部構造をもっている。 また、海洋のさまざまな環境特性や変化がサンゴの成長する過程に作用するため、サンゴ骨格は、膨大 な過去の海洋環境の変化を記録しているともいわれている。このサンゴ骨格を水中に沈め、水中マイクによって骨格内部から放出される気泡が生み出す音響を収録することができる。その表面から見ることができないサンゴ骨格の内部構造の特性が周期性をともなった微妙に変化する音響パターンとして現れ、サンゴという生命体の軌跡が写し出されているかのようである。
《珊瑚文様 no.1》では、喜界島サンゴ礁科学研究所が保有するサンゴの静止画や動画をもとに神山孝史によって映像編集され、2024年3月に喜界島での「サンゴの日」というフェスティバルにおいて上映された。また、喜界島の中央に位置する鍾乳洞の名前が副題となっている《珊瑚文様no.2「ウフヤグチ(太谷口)》では、サンゴ礁が隆起してできた鍾乳洞の上方部分の画像が映像編集され、また、1時間近くにもおよぶサンゴ骨格の音響が素材となり、2024年10月の樂園学会の「芸術展」(京都芸術大学)で上映された。この二つの音響−映像作品は、総合地球環境学研究所SceNEプロジェクトの制作によるものだが、通常の平面スクリーンのほかに、エアドームとよばれる仮設のプラネタリウムで上映するための円形バージョンもある。

sound installation 
Corallorium(コーラロリウム)~珊瑚の場 2024 (金沢21世紀美術館)

喜界島では、石垣のブロックなどにみられるように、サンゴが残した化石が生活のなかに深く浸透している。サウンドインスタレーションでは、サンゴの化石を鉢状に削った「フムラー」と呼ばれる造形物を円環状に配し、そのなかに設置した8個の小さなスピーカーからサンゴ骨格から発生した響きがきこえてくる仕掛けとなっている。サンゴの化石によって結界が張られ、その円環的な場からは、たえずサンゴ骨格の響きが放出される。






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