18世紀末から19世紀初頭にかけての動乱のヨーロッパで、国際的な活躍をしたヤン・ラジスラフ・ドゥセク。今で言う「イケメン」の花形ピアニストだったドゥセクは、熱狂的な人気を得て一世を風靡。その後のロマン派の作曲家にも影響を与えています。
ボヘミアに生まれたドゥセクは、オランダ、ロシア、フランス、イギリスと旅をして、各国の王室の寵愛を受けながら活躍。パリではマリー・アントワネットに気に入られ、彼女のピアノ教師になります。ちなみに、現代ではピアノをステージ上で横向きに置くのが一般的な演奏会のスタイルですが、美形の横顔を誇るドュセクがフォルテピアノを横向きに置いたことがその発端と伝えられています。フランス革命が勃発すると、王侯派だったドゥセクはロンドンに逃れます。その地でも人気を呼び、ブロードウッド社にピアノの音域の拡大を働きかけるなど、ピアノ製作にも大きく関与していきます。
1800年頃に製作されたブロードウッドのフォルテピアノは、ドゥセクのリクエストした5オクターブ半(F1~c4)の音域をもち、産業革命で沸く新時代のピアノ音楽誕生に大きく寄与します。1807年以降の晩年をパリで過ごしたドゥセクは、華やかな技巧をちりばめた魔法の指をもつピアニストとして数々のコンサートで成功を収めます。この演奏会では、その頃作曲されたホルンを交えた室内楽やフルートトリオなど、様々な編成によるパリで大フィーバーしたドゥセクの室内楽作品を、ピリオド楽器の名手たちとお届けします。
ヤン・ラジスラフ・ドゥセク [1760-1812]
ピアノとヴァイオリン、チェロのためのソナタ 変ロ長調 Op.post.C.261
ピアノとヴァイオリン、ホルンのためのノットゥルノ・コンチェルタント Op.68
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 Op.69-2
ピアノとフルート、チェロのためのソナタ へ長調 Op.65
フォルテピアノ:小倉貴久子
ヴァイオリン:寺内詩織 / チェロ:山根風仁
フラウト・トラヴェルソ:前田りり子 / ホルン:塚田 聡
使用楽器:ブロードウッド 1800年頃(太田垣 至修復)
全席指定 4,500円 U-25 2,500円
【チケット発売・お問い合わせ】*チケット好評発売中!
メヌエット・デア・フリューゲル【主催】TEL 048-688-4921 mail:
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【チケット発売】
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*U-25は、25歳以下限定のチケットです。入場時に生年月日がわかるものをご提示ください。
*未就学児の入場はご遠慮ください。
*上演時間は約2時間になります。
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