東京公演『調和の架け橋』

　アンサンブル・アカデミア・ムジカ第4回公演は、これまでの公演とは異なる視点から、17世紀後半のドイツ・オーストリア作品をを取り上げたいと思います。
　当時のヨーロッパ音楽界では、国境や宗派を超えて活躍した作曲家たちが数多く存在しました。ローゼンミュラー、ムファット、カプリコルヌスなど、彼らの音楽はそれぞれの出自に根ざしながらも、多国籍なアイデンティティが垣間見えます。カトリックとプロテスタントの境界を越え、異なる文化が交わることで、新たな芸術が生まれた時代でした。
　本公演では、彼らの作品を通して、多国籍なアイデンティティが交錯する当時の音楽の魅力をお届けいたします。
　出演者には、昨年に引き続きバロックヴァイオリニストの奇才、アナイス・チェン氏に加え、古楽唱法のスペシャリスト、夏山美加恵氏をゲストに迎え、我々独自のサウンドで皆様を音楽の旅路へとご案内いたします。どうぞご期待ください。

ゲスト
バロック・ヴァイオリン：Anaïs Chen (アナイス・チェン)
歌：夏山 美加恵(Mikae Natsuyama)

Ensemble Academia Musica
鷲見明香(バロック・ヴァイオリン)、中島由布良(バロック・ヴィオラ)、小池香織(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、角谷朋紀(ヴィオローネ)、曽根田駿(アルパ・ドッピア)、宮崎賀乃子(オルガン)、村上信吾、杉村智大(ナチュラル・トランペット)