澄まし処(すましか)@Cafe FIKA ―聴くのお稽古―
@Cafe FIKA
https://www.instagram.com/yukko_cafe_fika/
*日時:2025年7月28日(月)
①午後の部 14:00-16:30
②夜の部 18:00-20:30 (講座の組み立ては同じです)
*場所:Cafe FIKA(菊池みらいベース 内) 熊本県菊池市深川51
*会費:3,000円
*内容:ミニカウンセリング・トレーニングの手法に倣って行う、「聴くこと」の探求
① あらかじめ文字起こしをされた、15分の「問わず語り」※の記録の「読み解き」をします※2。
※1.問わず語りの記録=耳を澄まして聴く聴き手の前で、語り手が問わず語りに語った音声の記録です。
※2.読み解き=文字起こしの記録を丁寧にゆっくり読んでいきます。「時間の言葉・場所の言葉・感覚的な言葉・領域の言葉・問いの言葉」などを切り口として大切に読み進めることで、単に聴いただけではわからなかった語りの豊かさ、耳を澄ますことのはたらきが浮かび上がってきます。
どなたのお話も、物語のように興味深く、心に響きます。
②その後、耳を澄まして聴くこと、耳を澄まして聴いてもらうこと、の実践を行います。
*主催:cafe FIKA(松生由紀子)
*講師:くらすば(吉橋久美子)
*ご案内文
① 聴くことの探求をしましょう 人の話を聴く、という、当たり前のようにしていることの働きをじっくり考えたことがありますか?相談を受けた時、なにか言わなくては、アドバイスしなくては、と思いがちですが、それを手放してみるとどんなことが起きるか、体験したことがありますか? 質問やアドバイスや共感などの言葉を挟まず、耳を澄まして聴く、というのは、聴くことの原点のようなものだと思います。ただ耳を澄ましたとき、語り手の世界がどのように展開するか、実際の録音記録を読み解きながら、探求しましょう。
②吉橋久美子さんからの招待状
会場となる熊本は菊池市のCafe FIKA(フィーカ)。こちらで澄まし処をすることに決まったころ、『暮らしの手帖』2025.4-5にちょうどこの言葉が載っていました。Fikaとは「お茶の時間」という意味のスウェーデン語。ただ、「一緒にお茶やお菓子を楽しむだけでなく、考えを深めるようなひとときでもある」と(長田佳子、スウェーデンの暮らしから見えること)。なんて素敵なことでしょう。
お招きくださった松生由紀子さんとお話ししながら、松生さんと私が、時期は違えど、ともにスウェーデンの「化石燃料のない町」を目指すベクショー市を視察したことがわかりました。そのことがわかったとき、ちょっと嬉しかったです。
ベクショー市は当時住宅政策などで注目されていましたが、今なお、化石燃料の削減において先駆的な取り組みとして注目されているようです。
同じまちにいた、と言えば松生さんと私は広島で出会いました。
松生さんは熱帯森林保護の活動をされておられて、私が仲間とやっていたママたちの学びの会などにもお越しいただいたのではないかと思います。
私が広島を離れるころに始め、愛知県豊田市に引っ越してから本格化した「人の話を15分聴いて、冊子にする」という活動に賛同して声をかけてくださって私は広島に出向いて語っていただいたのでした。
15分語りおえた時、松生さんは、「私はこんなところに行きついたんだ」という「感動というか、意外性というか、驚き?」があったそうです。そして、人間関係を結ぶうえで、聴くことは大事だけれどなかなかその機会がない、ということで、今回、声をかけてくださいました。 澄まし処は熊本では初開催です。私は実家が福岡、熊本は祖父の出身地です。
ご縁あっての熊本の地。松生さんは「魅力的な人、おもしろい人がたくさんいるよ」と教えてくださいました。豊かな自然があるとも。
お伺いするのをとてもとても、楽しみにしています。
「澄まし処」ナビゲーター 吉橋久美子(よしはし くみこ) プロフィール
1970年生まれ 奈良女子大学卒業後、建設会社大林組に勤務。環境のまちづくりに関わるため退職し、NPO環境市民で活動をしながら、京都大学大学院人間・環境学研究科の修士課程を修了。
環境教育・まちづくりなどのワークショップのファシリテーションを担う。2013年より聴くことのワークショップ「澄まし処」を開始。
2025年6月現在、220回以上、900人以上の方々と場を共にしてきた。現在は自治体の研究機関の研究員としても働き、子ども向けのお菓子での家づくりなどの建築ワークショップも行っている。一級建築士。愛知県豊田市在住。祖父が菊池出身です♪
メッセージ:
ファシリテーターとして活動していたころから「人の話を聴くことの重要性」について考え、コーチングの資格を取ったり、学びの場に参加したりしてきました。
そんな中で、ミニカウンセリング・トレーニングの手法を用いた講座に参加、いかに自分が人の話を聴いてこなかったかを痛感し、人の話に静かに耳を傾けること――ただ聴くことの力強さを感じました。
専門家でなくとも、「隣る人」として耳を澄まして聴くことはできます。そのような人が居る場では、語り手の中にある言葉が浮かび上がってきたり、新たな言葉がうまれてきたりします。どうぞお気軽にお越しください。お会いできるのを楽しみにしています。