民映研をみる会
第28回
作品No.5
「奥会津の木地師」
1976年|55分|福島県南会津郡田島町針生
〈作品解説〉
日本列島には、近年まで移動性の生活をする人々が活躍していた。山から山へ移動して椀などの木地物を作る木地師も、そのなかにあった。
これは、昭和初期まで福島県南部の山間地で盛んに移動性の活動をしていた木地師の家族、小椋藤八さん、星平四郎さん、星千代世さん、湯田文子さんによる、当時の生活と技術の再現記録である。作品①「うつわ-食器の文化」の制作過程での藤八さんたちとの出会いから生まれた。
この地域はブナを中心にした落葉広葉樹林帯である。
藤八さんたちは、ブナを材料とした椀を作っていた。
まず木地屋敷を作る。屋根も壁も笹で茸く、掘立て造りである。家の中には、囲炉裏のある座敷とフィゴやロクロ台などを置く広い土間がある。屋敷ができあがると山の神を祀り、フィゴまつりをする。
山の神まつりで藤八さんが唱えた唱え言は、古代のタマフリではないかとみる人もある。谷から水も引いてきた。
椀作りが始まる。男たちは、山へ入りブナを倒し、伐り株に笹を立てて神に祈る。そして、その場で椀の荒型を作る。
倒したブナに切り込みを入れて山型を作り、マガリヨキでそれをはつり起こしていく。女たちが荒型を木地屋敷に運び、椀の外側を削って整形するカタブチ作業、中を創るナカグリ作業と続ける。男たちが、手引きロクロで椀に仕上げていく。
できあがった椀は馬の背で町へ運ばれていく。
人の力で回される手引きロクロは、奈良時代に大陸から導入されたものだという。
藤八さんたちは移動性生活をやめ、手引きロクロの作業もしなくなってすでに五十年余りたっていた。しかし藤八さんたちの身体には、千年を越す技術の伝統が見事に息づいていたのであった。
・
時間|
18:00〜
場所|
寄七つ星ドッグラン&カフェ
神奈川県足柄上郡松田町寄5605
https://maps.app.goo.gl/Eo1XeGr65XddHtNHA?g_st=ic
◎お車でお越しの場合
駐車場あり
・246号線「寄入口」より約10分
・新東名新秦野ICより約15分
・東名大井松田ICより約20分
◎公共交通機関でお越しの場合
小田急線新松田駅・JR御殿場線松田駅北口より路線バス富士急モビリティ「田代向」下車徒歩12分
https://www.fujikyumobility.com/rosen/matsuda.html
・行きは新松田駅16:20発→田代向16:54着(早めに着きますが、カフェでゆっくりしていただけます)もしくは新松田駅17:30→田代向17:48着(かなりギリギリの時間です)
・帰りは田代向19:20発→19:38新松田駅着
料金|
1,000円(中学生以下無料)
ご予約|
こちらのフォームからご予約ください。
→
https://forms.gle/9zYWkVVthohHcVeX9
(コメントやDM、スタッフに直接でもOKです)
お問合せ|
メール
eWFkb3Jpa2llaWdhIHwgZ21haWwgISBjb20=
電話 080−3425-4210 (担当・みすの)
⭐︎カフェでは、お飲み物各種(250〜380円)を販売しております。お食事(カレーライスかタコライス各780円)をご希望の方は事前にご予約ください。飲食物の持ち込み可。
民族文化映像研究所とは…
1976 年創立以来(活動は1960 年代より)、日本の基層文化を記録・研究する事を目指して出発した民間の研究所です。長い歴史の中で培われた自然との深い対応と共生の姿を「基層文化」と捉え、日本列島を基軸に人々の生活行為を見つめることにより、それを明らかにしようとしてきました。
現在までに40 年以上の活動から、生活の知恵を記録した119 本の映画作品と150 本余りのビデオ作品が生まれています。略称、民映研(みんえいけん)。毎月定期上映会&語りの場「アチック・フォーラム」開催。
🎥今後の上映予定🎥
4月 第29回 吐噶喇 七つの島々
4/21(火) 特別上映「越後奥三面-山に生かされた日々」
5月 第30回 うつわ
6月 第31回 チセアカラ-われらいえをつくる
7月 第32回 薩摩の水からくり
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