「ツーリストシップ」ってご存知ですか?
旅先の文化や暮らしに敬意を払い、地域と調和しながら旅を楽しむ——そんな“旅人としての姿勢”を表す言葉です。
その対に、迎える側は一体どんな姿勢が良いのでしょうか?
いま、鎌倉にはインバウンドや国内観光の需要が高まり、飲食店やお店も増え、街はにぎわいを見せています。「自分の住むまちが世界に注目されること」は、確かに嬉しいこと。
けれど同時に、混雑、渋滞、ゴミのポイ捨て、マナーの違い……日々の暮らしの中に少しづつ負荷が出てきて、どこか街の盛り上がりに置き去りにされているような感覚を抱くこともありませんか?
そんな中、ふと目にした「鎌倉市民憲章」。そこには、こんな言葉が書かれていました。
「鎌倉が世界の鎌倉であることを誇りとし、訪れる人々に良識と善意をもって接します」
これは、ただのお題目ではなく、私たち一人ひとりが持つ“まちの迎え手”としての心構えを、そっと思い出させてくれる言葉ではないでしょうか。
オーバーツーリズムが課題となる今、観光客とどう向き合うか、暮らしとどう折り合いをつけるかは、もはや観光業だけの話ではありません。住む人、訪れる人、そしてこのまち自体にとっての大事なテーマです。
そこでまず、鎌倉に暮らす皆さんと、気軽に語り合う場をつくることにしました。観光とのつきあい方、住民としての想い、これからの地域のあり方……小さくても本音の言葉を交わしながら、一緒に考えていけたらと思います。
住んでいる人も、来る人も、気持ちよく。そんな未来に向けた第一歩、ぜひお気軽にご参加ください。
〜イベント概要〜
開催日時:令和7年8月24日(日)18:00~20:00
開催場所:NIHO kamakura(鎌倉市御成町11-12)
参加者:10名
参加費:500円(会場使用料)
〜ファシリテーター紹介〜
染谷綾子さん
日本語教師として23年、台湾で15年暮らす。
【日本語は勉強じゃない。体験だ。】をコンセプトに、オンライン日本語スクールを運営して10年目。現在は雪ノ下に拠点を構える。
日本に来る外国人と日本人が互いにとって「伝えやすい日本語」として使える「やさしい日本語」を、まちの中に広げていく活動にも力を入れています。
「観光客」や「〇〇人」といった大きな主語で語るのではなく、
出会うひとりひとりを“名前のある誰か”として捉え、想像し合う関係になれれば。
(ディスカッションにさらに詳しい自己紹介を掲載しています。)
〜司会進行〜
上岡 洋一郎
不動産仲介会社「鎌倉ひとはこ」を通して、人と人、人と街、まちとまちが繋がる活動を幅広く興していくのを目指す。
不動産仲介以外にも、「ひとまち仲介事業」を展開中。