【鎌倉リベラルアーツ塾〜日本型リベラルアーツの探求〜】
―鎌倉極楽寺創建の忍性と北条重時、
そして古代ギリシャの政治と宗教を手がかりに―
なぜ今、このテーマなのか?
✅ 価値観が揺らぐ時代に、過去の知恵から未来の指針を見出すため
✅ 鎌倉の歴史と精神性を見つめ直し、現代の私たちの生き方を問い直すため
✅ 武士道の精神とギリシャ神話の世界を比較し、多様な価値観が共存する社会のあり方を探るため
この講演会は、歴史や哲学に興味がある方はもちろん、鎌倉の未来を考えるすべての人にとって、新たな発見と対話の場となるはずです。皆さまのご参加をお待ちしております。
実施の背景
鎌倉は、禅の文化や数多くの寺院の創建を通じて、
日本独自の精神文化を育んできた地です。
とりわけ極楽寺を建立した北条重時と、
社会事業に尽力した僧・忍性の協働は、
宗教心がリーダーシップや公共性にいかに
関与するかを示す歴史的な事例といえます。
当時の鎌倉時代は、度重なる地震・津波・飢饉・争乱に人々が
直面する不安定な時代でした。
建長寺創建の背景にも大地震や飢饉があり、
民衆は生き延びるために宗教や
共同体への信頼を求めざるを得ませんでした。
こうした厳しい状況の中で、
為政者や宗教者がどのように公共的責任を果たし、
信仰や倫理をもって社会を支えたかは、
現代のリーダーシップにも示唆を与えます。
現代社会においても、自然災害や気候変動、
戦争や分断といった危機に直面しています。
だからこそ、東西の知を往還させながら
「日本型リベラルアーツ」を再考し、
人間の生き方と共同体の在り方を学び直す必要があります。
本塾は、その第一歩として
鎌倉の地から「学び直し」の場を開く試みです。
実施概要
📅 日時:10月26日(土)13:00-16:00
📍 会場:KKR鎌倉わかみや 2階 若宮
〒248-0014 神奈川県鎌倉市由比ガ浜4-6-13
🎤 登壇者:荒木勝先生
1949年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業、
名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学後、
国際基督教大学博士(学術)取得。
名古屋大学法学部助手、岡山大学法学部講師、
ポーランド科学アカデミー歴史学研究所研究員を経て
岡山大学法学部教授(西洋政治史)。
ポーランド共和国ポズナニ大学歴史学部客員研究員、
英国ケンブリッジ大学古典学部客員研究員を歴任し、
岡山大学大学院社会文化科学研究科教授、
岡山大学社会文化科学研究科長、
岡山大学理事・副学長を務める。現在は名誉教授。
著書:『アリストテレス政治哲学の重層性』(創文社)
翻訳:アリストテレス『政治学』
(ギリシャ語、岡山大学法学会雑誌)、
『匿名のガル年代記―中世ポーランドの年代記』
(ラテン語から、麻生出版)など
現在の関心
2019年、東京逍遥塾を設立して以降、
日本型リベラル・アーツを軸にした社会人教育を展開し、
リベラル・アーツの真の在り方をアリストテレスの古典の中に探り、さらに日本の伝統的な思想の中に、
日本固有のリベラル・アーツの源流を探求し、
とりわけ、鎌倉の地で育まれた鎌倉仏教
(特に佛教の社会的実践を追求した忍性)と
鎌倉武士の指導層(特に北条頼時・重時)の中に探り、
その思想の現代的意義を明らかにし、
今日の鎌倉再生(ルネサンス)の糸口にしたいと考えています。
🎤 登壇者:石川 真理子
東京都品川区生まれ。
文化女子大学服飾学科卒業、大手出版社(小学館・集英社)編集プロダクション勤務のち独立。
広告・雑誌編集、ウェブマスター、出版プロデュース及び
書籍執筆など多方面での企画及び執筆を手がける。
また、この頃から武士道や武家の生活文化、
武家の女性について独自に研究を始める。
著書:『女子の武士道』『女子の教養』『女子の品格』
(致知出版社)
『仕事で活かす武士道』(内外出版社)
💰 参加費:
オフライン :4,000円
オンライン配信・アーカイブ視聴:3,000円
👥 定員:40名
📩 参加方法 本ページよりお申し込みください
主催
鎌倉マインドフルネス・ラボ株式会社