『あなたは私の答え』ドナウ河に生まれた詩人を巡って。山崎佳代子✖️阪本佳郎対談

【山崎佳代子✖️阪本佳郎トーク】『あなたは私の答え』ドナウ河に生まれた詩人
リュビツァ・ライキッチの詩作品をめぐって

　リュビツァ・ライキッチは、セルビア系ルーマニア現代詩人、翻訳家。ルーマニア語とセルビア語で詩を産み、ルーマニア語からセルビア語へ、セルビア語からルーマニア語へ、数多くの文学作品を翻訳し、ドナウ河をへだてた二つの国を結び合わせてきた。また2011年に国際詩祭「詩の門」を立ち上げ、文学による国際交流に貢献している。
　新鋭のルーマニア文学研究家の阪本佳郎の翻訳でリュビツァ・ライキッチの詩作品を味わいながら、ドナウ河をキーワードに、詩とは何か、歴史とは、家族とは、人とは何かを語り合う。(山崎佳代子)

歴史の激動とともに数多の民族が行き交い、犇めきあってきたバルカン半島。その大地に生きる人々について思いいたすには、国家や民族に科された大きな災厄の記憶を知りつつ、集団には帰しえない、一人ひとりの生の物語に想いを致さねばならない。
トランシルヴァニアの山や森を下り、バラガンの荒野へ、そして黒海に至る"ルーマニア"の記憶の道は、山崎佳代子さんが旅してこられたドナウ川の水へと合流する。今、山崎さんと翻訳に取り組んでいるルーマニア語とセルビア語のバイリンガル詩人リュビツァ・ライキッチの詩について。黒海に流刑された古代ローマ詩人オウィディウスについて。ルーマニアからラテンアメリカ、ハワイへ遍歴した詩人シュテファン・バチウの詩魂をこの時代に分かち合う人々について。旅の記憶とともに山崎さんと、物語りをしたいと思っています。(阪本佳郎)

阪本佳郎(詩人・ルーマニア文学)
20世紀ルーマニアを亡命した詩人たちの文学について研究。とりわけルーマニアからラテンアメリカをへてハワイへと移り住んだ詩人シュテファン・バチウの足跡を追って旅してきた。2024年に『シュテファン・バチウ ある亡命詩人の生涯と海を越えた歌』（コトニ社）を刊行。

山崎佳代子(詩人・翻訳家)　詩集に『黙然をりて』(2022年)など。『ベオグラード日誌・増補版』(ちくま文庫)がこの春に刊行された。

とき　10月10日(金)20〜22時
ところ　キッチンハリーナ
参加費　1500円
予約制(15人限定)お早めにご予約ください。
09099939447
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