【肥後塗り「面木家」が育んだ漆芸文化の謎を解き明かす研究会】
〜熊本に眠る工芸の真実を、あなたと共に辿る旅へ〜
開催日時:2025年8月2日(土) 18:00〜20:00
場所:オモケンパーク 室内 (熊本市中央区上通町7-7-1)
参加費:500円(資料代・ワンドリンク付)
定員:20名
漆器の現物は持ってくるのが大変なので、1つか2つくらいです。
イベント詳細
◎「肥後塗り」という言葉を聞いたことがありますか?
かつて、幕末から昭和初期にかけて、熊本には「肥後塗り」と呼ばれる独自の漆芸文化が花開き、その中心には「面木漆器店」「面木漆工場」がありました。二代目・面木軍二(おもき ぐんじ)は、私の祖父にあたります。彼の技術と経営手腕は「旭日昇天の勢い」と評されるほど事業を発展させ、国内外の博覧会で最高賞を受賞する漆器を生み出しました。
しかし、なぜこれほどまでに栄えた「肥後塗り」が、現代の熊本ではあまり知られていないのでしょうか?面木漆器工場で腕を磨いた多くのお弟子さんたちは、どこへ散っていったのでしょうか?
◎このイベントは、熊本の歴史の中に埋もれた「肥後塗り」の謎を、皆さんと一緒に解き明かすための第一歩です。
私、面木健は、嘉永三年(1850年)から日本刀鞘塗や漆器製造を家業としてきた面木家の子孫です。祖父・軍二の代で漆器業から転換したため、私自身は直接その技術を受け継いでいるわけではありません。だからこそ、その失われた技術や文化の全体像が、私にとっては大きな「謎」なのです。ここオモケンパークの場所も、かつて面木漆器店があったゆかりの地ですが、残された貴重な漆器、型紙、古文書といった手がかりを、私一人で読み解くことには限界を感じています。
私はこの上通の地で生まれ育った最後の世代です。この「謎解き」は、私の代で取り組んでおかなければ、この地で生まれても育ってもいない僕の子どもたちには難しいだろうと感じています。
だからこそ、歴史や文化、伝統工芸、そして「謎解き」に興味を持つ皆さんの力を借りたいのです。
【イベント内容】
* 面木家ファミリーヒストリーの紹介:
* 嘉永三年創業の鞘塗師としてのルーツ、明治維新での漆器製造への転換。
* 二代目・面木軍二(私の祖父)が「肥後塗り」を隆盛に導いた時代のエピソード。
* 戦後の困難な時代を「何でも屋」として乗り越え、生業を繋いできた家族の物語。
* そして、熊本地震からの復興を経て、地域に開かれた「オモケンパーク」へと繋がる現代の歩み。
* (オモケンパークの中庭にある100年前の井戸と、熊本のシンボルである地下水への想いについても触れます。)
* 現存資料から「謎」に迫る:
* 面木漆器店が実際に使っていたショップカード、商業名鑑、美しい型紙、そして判読が難しい古文書の一部など、貴重な資料を皆さんと一緒に読み解きます。
* 「この資料からどんなことが分かるだろう?」「次にどんな情報を探せば、謎が解けるだろう?」
* 専門知識は問いません。あなたの素朴な疑問や自由な発想が、新たな発見に繋がるかもしれません。
* ディスカッション&アイデア交換:
* 少人数のグループに分かれ、資料を囲んで「謎解き」のアイデアを出し合います。
* 「肥後塗り」が現代に根付かなかった背景には何があったのか?
* 当時の職人たちの暮らしや、技術の継承の難しさについて考えます。
* 協力者募集と今後の活動展望:
* 古文書の読解、歴史資料の調査、関係者への聞き取り、デジタルアーカイブ化、情報発信、イベント企画など、様々な形でご協力いただける方を募集します。
* 今後の研究会活動の計画や、目指すゴールについてご説明します。
* あなたの好奇心と情熱を、熊本の失われた文化の再発見に活かしてみませんか?
【こんな方におすすめです】
* 熊本の歴史や伝統工芸に興味がある方
* 古い資料や古文書を読み解くのが好きな方(未経験でもOK!)
* 地域活性化や文化財の継承に貢献したい方
* 新しいことにチャレンジしたい、仲間を増やしたい方
* オモケンパークのユニークな雰囲気を体験したい方
◎あなたも、歴史の「探偵」になりませんか?
この研究会は、単なる勉強会ではありません。熊本の豊かな歴史と文化を掘り起こし、未来へと繋ぐ「共創プロジェクト」です。
時を超え、知られざる物語と出会う特別な「邂逅」が、ここオモケンパークで生まれることを願っています。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【参加方法】
このFacebookイベントページで「参加予定」を押してください。
(定員20名のため、お早めのお申し込みをおすすめします。)
【お問い合わせ】
面木健 090-7442-0832
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