<上廣音楽・文化フォーラム>
南葵音楽図書館開館100年コンサート
〜パイプオルガンと蔵出し演奏会〜 =夜・昼二回公演=
ウエストミンスター寺院のオルガニストだったパーセル
彼のオルガン曲で華麗に幕があきます。
その旋律は、後にブリテンが「青少年の管弦楽入門」で
主題として取り上げています。
偉大な二人を、歌声とバイオリンで綴ります。
南葵が所蔵する、イザイ、ホルマンの独奏、
作曲者のピアノによる初演の楽譜から・・・
サン=サーンスのピアノ三重奏「ミューズと詩人」
<ご挨拶>
今年、2025年(令和7年)は、後に「南葵音楽文庫」と呼ばれることになる「南葵音楽事業部附属『南葵音楽図書館』」(館長徳川頼貞)が発足して100年の記念の年です。そこで、記念のコンサートが企画されました。
プログラムは、南葵音楽文庫が多くの貴重資料を収蔵するヘンリー・パーセルや、徳川頼貞と親交のあったオランダ出身のチェロの名手ジョゼフ・ホルマン、さらに後年、文庫の収蔵資料に強い関心を寄せたイギリスの音楽家ベンジャミン・ブリテンといった、さまざまな形で文庫と関わりのあった音楽家たちの作品で構成されます。
また現在、旧東京音楽学校奏楽堂に設置されているパイプオルガンは、徳川頼貞が建設した日本初のクラシック音楽専用ホール「南葵楽堂」(1918[大正7]年開設)から、関東大震災後に移
設されたものです。1920年(大正9年)に開催されたパイプオルガンの落成コンサートのプログラムが、この記念の催しに花を添えます。
<イベント>
名称:南葵音楽図書館開館100年コンサート
〜パイプオルガンと蔵出し演奏会〜
日時:夜 2025年10月2日(木) 18時30分~
昼 2025年10月3日(金) 13時30分~
会場:旧東京音楽学校奏楽堂 03-3824-1988
東京都台東区上野公園8−43
https://www.taitogeibun.net/sougakudou/
出演: 金子美香(メゾ・ソプラノ)
金谷幸三(ギター)
澤和樹(ヴァイオリン)
林裕(チェロ)
宮下直子(ピアノ)
山司恵莉子(オルガン )
司会:佐々木勉(南葵音楽文庫研究員)
チケット:4000円 自由席
WEBとりおき:
10月2日夜
https://torioki.confetti-web.com/form/4102
10月3日昼
https://torioki.confetti-web.com/form/4118
主催:和歌山県立図書館クラシック音楽会議
https://nanki-classic-crusaders.com/(準備中)
=プロフィール=
金子美香 メゾ・ソプラノ
東京音楽大学大学院、ザルツブルクモーツァルテウム音楽院マスタークラスを修了。二期会「ワルキューレ」でデビュー後新国立劇場、日生劇場、びわ湖ホールなど多数出演。東京・春・音楽祭ではワーグナーシリーズに出演。存在感ある美声と高い音楽性で評価を得ている。
2018年バイロイト音楽祭『ワルキューレ』に出演。コンサートにおいてもヘンデル「メサイア」モーツァルト「レクイエム」ベートーヴェン「第九」などのソリストとして活躍。
初のソロアルバム「南天の花」はレコード芸術特選盤、音楽現代推薦盤。二期会会員
金谷幸三
ギターをパリ国立高等音楽院、パリ国際音楽
大学に学ぶ。小林勝夫、岡本一郎、A.ラゴヤ、M.サダノフスキー各氏に師事。第2回シャントレル国際ギターコンクール優勝(仏)2012年11弦ギターによる「≠失われし望み」、2018年、初級レベルの作品をあえて集めた問題作「禁じられた遊び」を発表し話題を呼ぶ。2020年、音楽を伝えることの大切さをテーマにした「LoveSongs」を発表。2023年和歌山での活動が評価され大桑文化奨励賞を受賞。和歌山市在住。
澤 和樹 ヴァイオリン
1979年、東京藝術大学大学院修了。ロン=ティボー、ヴィエニアフスキ、ミュンヘンなどの国際コンクールに入賞。イザイ・メダル、ボルドー音楽祭金メダル受賞などヴァイオリニストとして国際的に活躍。'84年に東京藝大に迎えられるとともに本格的な演奏活動を開始。'89年には、文部省在外研究員としてロンドンの王立音楽院に派遣される。’90年、澤クヮルテットを結成。'96より指揮活動を開始。2004年、和歌山県文化賞受賞。東京藝術大学音楽学部教授、音楽学部長を経て‛16年より東京藝術大学長。英国王立音楽院名誉教授。和歌山市出身。
林 裕 チェロ
東京藝術大学卒。日本音楽コンクール第一位、黒柳賞を受賞。フライブルク音楽大学院を首席修了。青山音楽賞、松方ホール音楽賞大賞、大阪文化祭賞グランプリ、音楽クリティッククラブ賞本賞、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。CD「SOLOist」はレコード芸術の特選盤。元大フィル首席。現在、沖縄県立芸術大学教授、神戸女学院非常勤講師。いずみシンフォニエッタ大阪メンバー。セルヴェ協会名誉会員、日本チェロ協会評議員。南葵音楽文庫を始め世界で埋もれているチェリストの作品を発掘を重ねている。
宮下直子
東京藝術大学卒業。安宅賞受賞。1983-88年渡英。出口美智子、小林仁、井口秋子、マリア・クルチョの各氏に師事。Oxford、東京、大阪ほか日本各地にてリサイタル、オーケストラとの協演、歌曲伴奏、室内楽、オーケストラ鍵盤楽器奏者として、様々なコンサート、音楽祭、NHK-FM放送等に出演。南葵音楽文庫サポーターとして和歌山の魅力を発信。22年CD「Schubert」をリリース。和歌山県・和歌山市文化奨励賞、地域文化功労賞受賞。京都市立芸術大学(2018-25年)、相愛高校・大学・大学院講師。
山司恵莉子 オルガン
京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業、同大学院修士課程修了。大学院在学中にトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム第10期派遣留学生としてトゥールーズ音楽院オルガン科、チェンバロ科(DEM取得)、古楽科を修了。2017年度公益財団法人青山音楽財団奨学生。大学院アカンサス音楽賞受賞。第10回ピエール・ドゥ・マンシクール国際オルガンコンクール第2位。現在、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程在学中。同大学院ティーチングアシスタント、リサーチアシスタント。(一社)日本オルガニスト協会会員。
=南葵音楽文庫普及会=
和歌山県立図書館に保管されている世界的音楽資料・南葵音楽文庫を、身近な音楽文化として感じていただき、同時に、日本や世界にその文化価値を普及する会として、県立図書館でMah!ライブラリー室内楽定期演奏会を、毎年3回、累計で42回にわたり開催している和歌山県立図書館クラシック音楽会議のメンバーが中心となり、南葵音楽図書館開館100年という節目の2025年に設立。コンサートやアウトリーチなど南葵音楽文庫のイベントを主催し実行、運営をおこない、同文庫を全国に発信し、観光活性化や地方創生、地域社会の活性化と文化の発展に貢献することを目的としています。
詳しくは:nanki-classic-crusaders.com(準備中)
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