ポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制・絶滅収容所で見たもの、感じたことを共有するための写真展を、11/28(金)から12/4(木)まで、長野県御代田町「Gokalab(ゴカラボ)」のギャラリーで開催します。
今年7月後半、ベルリンや旧東ドイツ圏、ポーランドのワルシャワ・クラクフなどを巡り、第二次世界大戦やホロコーストの歴史に関わる場所を訪ねました。
現地で見たものを写真展の形で展示し、最終日の12/4(木)には、そこで学んだことをお話しする報告会を開きます。
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■アウシュヴィッツ強制・絶滅収容所写真展
会期:2025年11月28日(金)〜12月4日(木)
場所:御代田町「Gokalab(ゴカラボ)」ギャラリー
長野県北佐久郡御代田町草越1207-23
時間:9時〜18時(日曜休館。土曜は13時〜。)
※在廊日はインスタグラムのストーリーでお伝えします。
https://www.instagram.com/noriaki_shimizu/
■ギャラリートーク(ベルリン・ポーランド旅報告会)
日時:2025年12月4日(木) 13時〜14時30分
場所:「Gokalab(ゴカラボ)」1階カフェ
参加費:無料(カフェでワンオーダーをお願いします)
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ドイツやポーランドの各地では、第二次大戦中、アウシュヴィッツをはじめとする強制収容所が数多く建設され、ユダヤ人を中心に数百万人が犠牲になったといわれています。
その大量殺戮は、戦争の戦略とはまったく無関係におこなわれたという点で前代未聞であり、当時の人にとっても理解不能だったその行為を表すための「ジェノサイド」という言葉があらたに作り出されました。
日本とドイツは、ともに80年前の敗戦国ですが、戦争に関する認識のあり方には、大きな違いがあります。
ドイツでは、国として加害の責任を引き受けるという意識から、自国の歴史教育が徹底しておこなわれ、ベルリンの中心部にも、戦争の詳細な記録を残す資料館が建てられています。
一方、日本では、学校でも近現代史の授業はあまり深掘りされずに終わることが多く、戦争時の実相を伝える資料館や博物館も限られています。
毎年8月には、広島・長崎の慰霊の式典がおこなわれるため、原爆の被爆国としての記憶を継承する動きはあっても、加害国としての側面を意識する機会は多くありません。
そのために、日本人の戦争についての見方は、国際的な一般感覚と隔たりがあり、その背景には歴史教育の機会の少なさがあると思います。
戦後の80年間は、人類史の中でも稀にみるほど、戦争が少ない時代でした。しかしそれは、後の時代から振り返れば、つかの間の平穏だったのかもしれず、いつ再び、戦争が日常となる時代が訪れるかは、誰にも予測できません。
そのような状況に翻弄されないためには、一人ひとりが歴史から学ぶことが必要だと、僕は思っています。
ナチスドイツがユダヤ人を絶滅させようとするまでに弾圧をした理由は、ユダヤ教の風習や、ヨーロッパに根深く存在する反ユダヤ主義に関係しています。
12/4(木)に開くギャラリートークでは、ベルリン・ポーランド旅の報告とともに、歴史的な背景として、なぜユダヤ人が長く迫害を受けてきたのか、をテーマに、現代のパレスチナ・イスラエル戦争にもつながる根源を一緒に考えたいと思います。
関心のある方は、ぜひお越しください。