【6/29午後1時より、球磨川流域豪雨災害から5年シンポを開催します】
豪雨災害から間もなく5年を迎えます。
この間、手渡す会は生活再建の合間を縫って豪雨災害の検証を手掛けてきました。それは、被災した立場からしても、国交省による検証が手抜きか未熟か見まがうほどのものだったから。
市民による検証の成果は、国交省・熊本県に伝え続けてきましたが、県は一見丁寧だけど聞き置くだけ、国交省に至っては都合がついても同席すらしない、という有様でした。
伝え続けても実質的に無視され続ける経験を重ねるとともに、事業主である国交省九地整八代河川国道事務所と川辺川砂防事務所が、彼らにとって都合のよい「地元の意見」を取捨選択し、都合よく進めていく姿を、見続けてきました。
とはいえ、いま進められているのは、事実をつまみ食いして都合のよく解釈した上で成り立つダム建設です。ダムが球磨川水系と流域のくらしを破壊することを私たちは検証を通じてよく理解しているからこそ、ただ茫然と見て過ごすわけにはいきません。
シンポジウムは、対面とオンラインとのハイブリッドで開催します。関心をお持ちのみなさまのご参加を、お待ちしております。
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【研究集会】
球磨川流域豪雨災害から5年
専門家と住民による川辺川ダムの検証
「ダムで“命”と”清流”を本当に守れるのか」
手渡す会では、2020年豪雨災害・2022年14号台風はどんな雨でどんな降り方をしたのか、その特徴を探り実際に何が起きたかを明らかにするため、映像や証言の入手し、現場調査に取り組み、記録に留めてきました。
そこから見えてきたのは、国や県にとっての「不都合な真実」です。
手渡す会研究集会では、これまでの調査結果と考察を報告し合い、様々な分野の専門家の方々と共に「住民の住民による住民のための川辺川ダム検証」を皆さんと進めていきたいと考えています。みなさまのご参加、お待ちしております。
〈日時〉
2025年6月29日(日)午後1時~、 参加費無料
〈場所〉
新町町内会館(老神神社内) 人吉市老神町22
〈オンラインの方はこちら〉
https://us06web.zoom.us/j/88427307841?pwd=qZU2aulm2DVrMH3bPeJLcfGF4zMPOc.1
〈集会内容〉
・趣旨説明「なぜ、住民による川辺川ダムの検証を行なうのか」(森明香・高知大学)
・川辺川・球磨川透視度市民調査より (手渡す会事務局)
・川辺川ダムの根本問題 (宮本博司・元国交省)Zoom登壇
・川辺川流域の雨と洪水から (岐部明廣・川辺川釣師/医師)
・川辺川の豊かな自然を守る立場から (一柳英隆・㈳球磨川NP)
・川辺川のアユとヤマメを守る立場から (加藤憲司・元東京都水産試験場)
・国交省のFAQが語る川辺川ダム (手渡す会事務局)
〈主催〉清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会
(この研究集会はパタゴニア日本支社・環境助成金プログラムの支援を受けています)