地域と学生が繋がる未来創造フォーラム2025in浜田

島根県立大学に地域政策学部と国際関係学部が新設されてから4年目を迎える今年、そして3月には両学部から初めての卒業生が巣立った2025年。そんな大きな節目の年に、島根県立大学でフォーラムを開催します。今回のフォーラムの目的は、地域と学生、そして卒業生をつなぎ、学びとつながりを在学中だけでなく卒業後も持続させていくことです。企画のきっかけは、ささいなことでした。実行委員長である私が地域に関わる中で、
「卒業したら浜田や石見とのつながりは途切れてしまうのではないか、せっかく大学生活で繋がった地域の方とのつながりも卒業は…」と感じたことから始まりました。これまでありそうでなかった、地域の方々、卒業生、現役生が一堂に会する交流の場。
それが本フォーラムです。大学を卒業して浜田・石見へ戻ってくるためには、きっかけや仲間の存在が必要です。
「仲間がいるからまた帰ってくる」。そう実感した私は、この日を、現役生と卒業生、そして地域の人々が
「元気だったかい」「よう帰ってきんさった」「ありがとうね」と暖かい言葉を交わし合える、最高の一日にしたいと考えました。本フォーラムは、単なる活動発表会にとどまらず、地域の人、現役学生、卒業生が互いに交流し、新たなつながりを築ける場を実現します。地域の方々は若い世代の考えや視点に触れることで新たな気づきや連携の可能性を広げ、現役学生は自身の学びや活動を発表し、地域や卒業生から意見や応援を受けることで次の挑戦につなげます。卒業生は在学中の経験や現在の活動を共有することで現役学生にとってのロールモデルとなり、同時に地域や大学との関係を再び結び直す機会を得ます。
このような相互の関わりから「行くか迷ったけど来てよかった」「やっぱり、浜田っていいな」と参加者が実感できる1日にすることを目指しています。卒業してそれぞれの道に進んだ人たちが石見や浜田に帰ってきたときに「おかえり」と迎えられる場所をつくる。地域にとって大切なのは、その地域に住むか、住まないかということだけではありません。年に1回しか帰れなくても、戻りたい、地域の人とまた話したい。そう思えるきっかけをつくることがとっても大切だと、私はこの3年間、浜田を含む石見で活動して強く感じました。地域の人が卒業生を受け入れ、現役学生が先輩を迎え、卒業生が後輩や地域に関わり直す。その循環こそが、このフォーラムの真の成果であり、これからの大学と地域をつなぐ原動力になると考えています。春から企画を立ち上げ、ここまで5か月間本気で進めてきました。企画は現在大詰めを迎えています。私の大学生活の中でも最大規模の取り組みであり、何があっても諦めたくない。それほど思いを込めて進めてきたイベントです。温かい目で見守っていただき、ぜひご協力をお願いいたします。