昨年に引き続き、尾道市の名誉市民・洋画家、小林和作旧居を中心にご命日を含む4日間の回遊式イベントを開催します!
昨年没後50年節目の年を迎え、アーティストのレジデンス施設「VILLA WASAKU」として再出発を遂げた和作旧居では、個人コレクションや寄贈品を中心とした展覧会やトークイベント等とともに、新たに完成した裏庭もお披露目します。
また和作さんの友人でもあり、産婦人科医の文化人、小野鐵之助氏の「旧小野産婦人科」を再生した「オノツテビルヂング」のシェアハウス部分と裏庭のギャラリー「瓦全房」、脚本家で和作さんと親交のあった高橋玄洋さんのご実家「高橋家」も同時に公開します。
この機会に尾道の旧市街のあちこちに現存する文化人たちゆかりの地を訪ね歩き、道中の景色も含め尾道の豊かな土壌を一緒にお楽しみください。
人が集うのが大好きだった和作さんを偲んで、たくさんのみなさまにその痕跡を辿ってもらえる機会となることを祈っています。
主催:NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト、AIR Onomichi
協力:尾道市立美術館、なかた美術館、和作忌協賛会
後援:尾道市
助成:公益財団法人 福武財団
内容:オープンハウス、展覧会、トーク、建物ツアー
予約・お問い合わせ :電話080-6323-9921
メール
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<イベント内容>
■オープンハウス
今年も例年通り、3軒の建物の同時内部見学会を行います。
和作の作品を中心に、貴重な関連資料や調度品などもご覧いただけます。
和作旧居では、お茶室で一息できる喫茶コーナーもご用意しています。
日時:11月1,2,3,4日 13:00~17:00
場所:小林和作旧居、高橋家、オノツテビルヂング(旧小野産婦人科)の3会場
*予約不要! どこからスタートでも、会期中別日でも大丈夫です!再入場可。
入場料:3館共通券 1000 円
(3軒の入場料、和作旧居でのドリンク、資料、バッジ付き) *大学生以下無料
❶小林和作旧居 展覧会「小林和作と仲間たち」+ 資料コーナー
1933(昭和8)年に建てられた、小林和作のアトリエ兼住居は和風住宅の逸品で、建築的・文化的にも重要な建築です。2020年に解体危機に直面し ますが、文化交流の拠点VILLA WASAKUとして2024年に再生されました。 本年度は和作をめぐる展覧会「和作と仲間たち」を開催します。個人コレ クターの所蔵作品や旧居に残されていた資料を中心に展示します。 また、茶室で一息できる喫茶コーナーもご用意しています
❷オノツテビルヂング(旧小野産婦人科)
展覧会「白彩会展の作家たち」@ギャラリー瓦全房、 和作壁画 @古書TageBuch
小林和作の親友・小野鐵之助は産婦人科医で尾道の芸術文化の発展に貢献した 人物。1938年築の旧小野産婦人科は現在、中長期型滞在施設「オノツテビルヂ ング」として再生・活用されています。オノツテビルヂング裏のリニューアル オープンした瓦全房では戦前、和作を中心に現在原爆ドームとして知られる元広島産業奨励館で開催された展覧会「白彩会展」に参加した作家たちの作品を集めた展示「白彩会の作家たち」展を開催。また関連して、原爆ドームの触知模型の展示も行います。
*オノツテビルヂング2階の公開は11/2のみ。
❸高橋家 展覧会 「高橋家にまつわる物語」 アーティスト:横谷奈歩
高橋家は小林和作と交友があった脚本家高橋玄洋氏が若き日に過ごした邸宅です。尾道市助役も務めた玄洋氏の父、高橋武氏もまた和作や鐡之助と交友 関係がありました。AIR Onomichiで招聘された美術家・横谷奈歩は2013年よりこの家の記憶を読み解きつつ、家の空間自体と対話しながら丹念に作品化してきました。横谷の作品にも高橋家の家族の物語のみならず小林和作の エピソードも登場します。
🔳トークイベント
トーク❶「白彩会の作家たち」*ギャラリートーク
講師:永井明生(美術研究者、元美術館学芸員)
1936年に現在の原爆ドームである元広島産業奨励館で開催された「白彩会展」は、尾道在住の小林和作、小野鐵之助、森谷南人子、笠井隆吉に加え、長尾潤堂、中村達吾、和高節二の計7名で組織され、当時注目を集めました。そのゆかりの作家たちの作品や資料を今年、ギャラリー瓦全房をリニューアルオープンした主宰の永井さんに解説してもらいます。その後歩いて和作旧居に移動し「白彩会展」についてのレクチャーを行いますので、続けてお楽しみください。
日時:11月1日(土) 16:00~16:30
場所:ギャラリー瓦全房(オノツテビルヂング裏庭の奥)
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要
トーク❷「白彩会展の作家たち」
講師:永井明生(美術研究者、元美術館学芸員)
ギャラリー瓦全房で展示中の「白彩会展」に関して、スライドを交えてさらに深掘りして紹介します。
日時:11月1日(土) 17:00~18:30
場所:小林和作旧居(VILLA WASAKU)
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要
トーク❸「和作の庭」
講師:戸田芳樹(ランドスケープ・アーキテクト)
VILLA WASAKUの裏庭を手がけた尾道出身の作庭家、戸田芳樹氏による庭でのツアーを行った後、現在構想している今後の尾道市内における活動について語ります。
日時:11月2日(日) 17:00~18:30
場所:小林和作旧居(VILLA WASAKU)
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要
トーク❹ 「和作が活動した戦前戦後の広島:産業奨励館から原爆ドームへ」
講師:藤田和耕(株式会社平和合金代表取締役、高岡商工会議所青年部 会長)
コーディネーター:真野洋介(東京科学大学環境・社会理工学院)
「白彩会展」が開催された広島産業奨励館は、戦後「原爆ドーム」として保存され、平和を願う都市広島の 象徴となりました。その原爆ドームの触知模型を高岡銅器の技法を用いて製作したゲストをお招きして、 お話をうかがいます。
日時:11月3日(月祝) 17:00~18:30
場所:小林和作旧居(VILLA WASAKU)
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要
🔳Tea ceremony お茶会「シン・無茶会」
11月4日の命日の西國寺での法要後、そのまま和作旧居に集い、和作さんを偲ぶゆるいお茶会を開催します。
かつて和作さんたちが西國寺で開催していたという細かい作法を気にしないカジュアルなお茶会を、和作旧居に場所を変えて、お茶やお酒、お菓子やおつまみを囲んで、ゆるゆると開催したいと思います。和作さんの記憶を伝承してもらう世代間交流の機会になる場を目指していますので、お気軽にご参加ください。差し入れも大歓迎です。
日時:11月4日(火) 17:00~19:00 *入退場自由
場所:小林和作旧居(VILLA WASAKU)
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要
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