五絃の追憶―日本の弦楽五重奏―

コントラバスを含む弦楽五重奏ーー
クラシックの伝統にはほとんど登場しないこの編成を、
なぜか日本の作曲家たちは、静かに、書き続けてきました。
深く沈む低音と、四つの弦の繊細な対話。
そこに彼らは何を見出したのでしょうか。
その響きは、これからの音楽に何を残していくのでしょうか。
五人の奏者が描き出す、音の過去・現在・未来。
この五重奏でしか聴けない、知られざる豊かな旅へようこそ。


本公演では、日本の現代音楽界を彩る作曲家たちの作品を取り上げ、弦楽五重奏という編成でその魅力をお届けします。

2023年に逝去された下山一二三の代表作「エキソルシズム」は、彼の弦楽器作曲技法の確立に至った重要な作品です。また、2024年に逝去された安達元彦の「コンチェルタント」は、彼がフォークソングや民謡に活動の場を移す過渡期に作曲された作品であり、彼の音楽的変遷を感じ取ることができます。

さらに、現代日本の重要な作曲家である中川俊郎によるチャイコフスキーへのオマージュ作品「チャイコフスキヤーナ」の再演、そして、意欲的な作品を発表し続ける佐原詩音や、第32回芥川也寸志サントリー作曲賞を受賞した波立裕矢による委嘱新作を演奏いたします。



【プログラム】
下山一二三 ≪ エキソルシズム ≫　
中川俊郎 ≪ チャイコフスキヤーナ ≫
佐原詩音 ≪ Basic Incom-E ≫[委嘱新作]
波立裕矢 ≪ 委嘱新作 ≫
安達元彦 ≪ コンチェルタント ≫

【演奏】
ヴァイオリン 花田和加子 松岡麻衣子
ヴィオラ 甲斐史子
チェロ 下島万乃
コントラバス 近藤聖也

【チケット】
一般3000円　学生1000円

【チケット購入】
カンフェティ
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