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第2回「一人称で語る会」

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第2回となる「一人称で語る会」を開催させていただきます。
「一人称」とは主語が「私」で語ることであり、つまり自分から見た経験を語っていただくことです。
一口に自分の経験といっても、実はふり返って熟考すればするほど、その意味は変容したり、わからなくなったりするものです。
しかも、それは他者の問いかけや言葉によって気づかされることもあります。
昨今、当事者研究という分野が広がりを見せてますが、その手法に近いものかもしれません。
その草分け的存在である向谷地生良さんは、その活動の始まりについて次のように述べています。
「当事者研究は、統合失調症や依存症などの精神障害を持ちながら暮らす中で見出した生きづらさや体験(いわゆる“問題”や苦労、成功体験)を持ち寄り、それを研究テーマとして再構成し、背景にある事がらや経験、意味等を見極め、自分らしいユニークな発想で、仲間や関係者と一緒になってその人に合った“自分の助け方”や理解を見出していこうとする研究活動としてはじまりました。」(当事者研究ネットワーク https://toukennet.jp/?page_id=56)

本会は、この当事者研究の趣旨を参照しながら、自己の経験を物語り得るその前段階、あるいは物語る中で生じている葛藤や逡巡、矛盾を他者とともに解きほぐすプロセスを創りだし、編み直していく場にしたいと考えています。
その意味で言えば、一般論からはズレが生じる経験の意味を大切にしていく場にしていきたいと思います。

今回のゲストである高萩弘一さんは原発事故での被ばく以来、「化学物質過敏症」と「「電磁波過敏症」を発症し、これまで闘病されてきたご経験を持つ方です。
 しかし、いずれの症状も治療の場が希少であるだけでなく、そもそも医学的にもまた日常生活上も周囲の理解を得られにくい実態があります。
 高萩さんはご自身の闘病の困難さをできるだけ多くの方々への理解を得たいとのご趣旨で、今回そのご経験をお話しいただくことになりました。
 貴重な機会となります。ぜひ多くの方々にご参加いただければ幸いです。
 なお、ご参加にあたっては以下の点にご留意いただきたくお願い申し上げます。

【参加にあたっての留意点】
1.会場ではスマホなどの使用は制限させていただきます。
2.「化学物質過敏症」と「「電磁波過敏症」については、事前にネットなどである程度情報を得られることをお勧めします。
3.猛暑が予想されますので、くれぐれも飲料など暑さ対策をしてきて下さい。



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