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「南京の記憶をつなぐ2025」 日本軍《慰安婦》問題の解決とは何か

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日本軍《慰安婦》問題の解決とは何か
日本の植民地主義を問う

お話 平井美津子さん

【日時】7月27日㈰ 13:30開場、14:00開始
【場所】国労大阪会館3F大集会室
【資料代】800円(学生半額)

「戦後80年 植民地責任を問う」
近代、日本は欧米にならって台湾・朝鮮半島を植民地とし、それは日本の敗戦まで続きました。
では、敗戦とともに日本は植民地主義を克服できたかというと、残念ながら戦後80年にもなる現在においても、いまだ私たちが植民地主義を克服したとはいえない状況にあることは、多くの方が
感じておられることではないでしょうか。
現在においても、わたしたち市民社会で日本と朝鮮半島の歴史、特に「慰安婦」問題は正しく理解されているとは言い難い状況が残念ながらあります。 そこには教育の問題があります。教科書において「慰安婦」がどのように記述されてきたか、そして、その記述の変遷の背景には何があったのかについてお話ししたいと思います。
1993 年 8 月、歴史研究・教育を通じて「慰安婦」問題を長く記憶するという日本政府の約束を込めた河野談話が公表され、高校教科書には1994年から、中学校教科書には1997年から関連の記
述が掲載され始めました。ところが、それは「自虐史観」を教えることになるという一部勢力の圧力によって、昨年2024年の検定では、「従軍慰安婦」という表現は削除されていました。
「慰安婦」という日本の植民地時代に起こった歴史問題を授業で取り上げることによって、そもそもそれが教科書に登場した背景には何があるのだろうか、教科書から記述が消えていくのはなぜ
なのだろうか、その時々の社会の背景とともに考えてきました。いま、戦争の危機が至るところで叫ばれています。二度と子どもたちを戦争に巻き込まないためにも、私たちが植民地主義を克服して、平和を目指す営みをどのように作ることができるか、ともに考えてみたいと思います。


ひらい・みつこさんプロフィール:大阪市生まれ。大阪府公立中学校教諭、大阪大学・立命館大学非常勤講師。歴史教育者協議会会員、子どもと教科書大阪ネット21 事務局長。専門研究は、アジア太平洋戦争下における日本軍「慰安婦」、沖縄戦研究。著書に、『「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか』(高文研)、『戦争孤児たちの戦後史』第一巻、第二巻(編著、吉川弘文館)、『植民地化・脱植民地化の比較史』(共著、藤原書店)、など多数。最新刊は、『近現代史を子どもにどう教えるか』(共著、高文研)


連絡先:南京の記憶をつなぐ2025
℡090-8125-1757



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